アロマオイルはエッセンシャルオイル(精油)のことです。
アロマテラピーに使うオイルという意味で、「アロマオイル」と呼ばれています。
エッセンシャルオイル(精油)とは、植物の有効成分を抽出した揮発性のオイルのことを言います。植物の葉や花、果皮、樹皮、樹脂などから抽出され、植物により異なる香りや成分を持っています。
アロマテラピーという言葉が日本で広まり始めたのは1990年頃と言われています。
若い女性を中心に広まっていき、今では一つの 文化として定着した感があります。
しかし一方で、「興味はあるけど、試したことはない」という方も、まだまだたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?アロマテラピーの楽しみ方やその効果に漠然とした疑問で、なかなか第一歩 を踏み出せない方もいらっしゃると思います。
アロマテラピーとは
植物の持つ香りや成分を利用して、幸福感を味わったり、健康維持に役立てたりすることを総称してアロマテラピーといいます。
現代社会で私たちは多くのストレスにさらされています。
仕事上のストレスや職場での人間関係、さらには、家事や育児、夫婦間のトラブルなど・・・・ ストレスの質も以前に比べ多様化しています。それに伴い、メンタルや体調不良を訴える方が増えています。
植物の持つ自然の力を活用して、そういった身体の不調を改善していこうというのが、アロマテラピーの考え方なのです。
古代から人間は植物の力を有効活用してきました。薬草などで傷を治療したり、植物の香りや色彩で心が和まされたといった経験を皆様もお持ちではないでしょうか。
エッセンシャルオイル(精油)
エッセンシャルオイル(精油)は300種類以上存在するといわれています。
エッセンシャルオイルを抽出するためには、多くの植物を必要とするため、高価になってしまうのが難点です。例えば、ローズのエッセンシャルオイル(精油)をたった1滴抽出するために、50個以上のバラの花が必要です。
エッセンシャルオイル(精油)は、原則として純度100%のものを指します。「アロマオイル」という呼び方は、純度が100%でないオイルや、天然香料でないオイルを指す場合も多くあるので注意が必要です。
アロマオイルの取り扱い方
アロマオイルは、揮発性が高ので空気にふれると酸化します。使用後は必ずキャップをきつくしめるようにしてください。天然成分を利用しているため、日光や熱などの影響を受けやすいので、風通しのよい冷暗所で保管するのがベストです。また、湿気や火気も厳禁です。
品質保持の目安は、未開封で2年、開封後は1年程度です。開封後、できるだけ早く使いましょう。
特にオレンジやレモンなどの柑橘系のアロマオイルは変質しやすいので注意が必要です。
アロマオイルの原液を直接お肌につけてはいけません。ただし、キャリアオイルを使用して希釈すれば、お肌のトリートメントに使用することが出来ます。
希釈しても、お肌の敏感な人やアレルギー体質の人はアロマオイルの種類によっては、その成分が体質に合わない場合もあるので注意が必要です。
お肌の敏感な人やアレルギー体質の人は、精油を使ったトリートメントを行う場合は、 事前にパッチテストにより安全を確認することをおすすめします。
アロマオイルの注意点
アロマオイルは自然のものですが、植物から抽出するため、かなり濃縮されています。使い方を誤ると著しく健康を損なう恐れがあるので、アロマテラピーを行なう際には、以下の点に注意が必要です。
アロマオイルの原液は絶対に飲用しない
アロマオイルの飲用は大変危険です。
アロマオイルを飲むことで肝臓や腎臓に重大な影響を与える場合があります。乳児などが誤って飲まないよう、保管には十分お気をつけください。
アロマオイルの原液は直接肌につけない
トリートメントでお肌に使用する場合は、必ずキャリアオイル(植物油)で1%以下に希釈して下さい。
光感作用のあるアロマオイルに注意する
ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系のアロマオイルをマッサージなどでお肌につけた後に日光に当たると、皮膚が赤くなったり、痒くなったりすることがあります。
これは「光感作用」といわれるもので、シミなどの原因となります。これらのアロマオイルを使用した場合は、その後数時間は強い紫外線を避けて下さい。
妊娠中の方は使用量・使用方法に注意する
お部屋で香りを楽しむ程度であれば、妊婦の方でも特に問題はありません。
ただし、オイルマッサージに関しては、皮膚を通して精油の成分が体内に取り込まれるため、万一を考えて妊娠中は控えて下さい。一部の精油には月経を促進する作用が認められているため、出産に影響を及ぼす可能性があると言われています。
乳幼児に対しては、使用量・使用方法に注意する
3歳未満の乳幼児は体重も少なく、抵抗力も弱いため、オイルマッサージでの使用は控えて下さい。誤飲やいたずらを避けるため、アロマオイルは絶対に子供の手の届かない場所に保管して下さい。